楠木正行・正時兄弟の碑
楠木正行・正時兄弟の碑
正平3年、四條縄手の戦い。楠木正行率いる南朝軍は、高師直(こうのもろなお)率いる足利の大軍のなかを突破、師直の本陣にまで迫りました。
正行の弟・楠木正時は、師直が乗っている馬の足を薙ぎ払い、倒れた馬から落ちた師直に飛び掛って組みしき、その首を掻き切りました。
敵の総大将を打ち取った楠木軍は歓声を轟かせたのですが、師直を見知った部下がその首を見て、「これは師直の首ではない!影武者だ!!」と申したので一同みんな愕然としたのであります。
たちまちのうちに敵の反撃を受け、待ち伏せていた敵の弓隊の総攻撃が始まりました。
矢の雨に射られ兵らは次々に倒れ、半分以下となり、至近距離からの一斉射撃により、正行も右目に矢を受けました。
正時の喉にも矢が突き立ち、首から吹き出す血潮で半身朱に染まったのです。
「もはやこれまで」・・・・
力尽きた二人は向かい合い、それぞれの太刀の切っ先を相手の喉に刺しちがえて自決したのでありました。
上四条の山の上に正行と正時の石碑が祀られています。
そここそが二人が自決した場所であったのでしょうか?
日付 | 2019-06-07 |
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